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近くの公園の土手一面、キンポウゲ(金鳳花)の花で黄色く染まっていた。 すっと伸びた細い茎に可愛らしい黄色い花、風が吹くとゆらゆら揺れて、長閑な春を感じさせてくれる。 キンポウゲ(金鳳花)はきんぽうげ科キンポウゲ属で、学名を「Ranunculus japonicus」という。「japonicus(ジポニキュス)」は「日本の」を意味し、「Ranunculus(ラナンキュラス)は、蛙が沢山いるようなところに生えることから、ラテン語の「rana(ラナ:蛙)」が語源となっている。キンポウゲは漢字で「金鳳花」と書き、花の色が黄金色で、鳳凰を彷彿とさせる花というところに由来する。別名を「馬の足形」という。根際から出ている葉の形が馬の足の形に似ている、とのことから「馬の足形」の名がついたが、実際には葉は3〜5つに分かれており、馬よりも鳥の足に似ている。「鳥の足形」が何時の間にか「馬の足形」になったのでは………、との説がもっぱらある。 「毛莨(うまのあしがた)」とも書く。 北海道南西部以南の日本全国から朝鮮・中国に分布する多年草。水田のあぜ道、適度に湿った路傍などに普通に生育する。全体に毛が多い。野に咲くキンポウゲ(金鳳花)は春の光に輝いている。ウマノアシガタ(馬の足形)というよりも、別名のキンポウゲ(金鳳花)の方が、この光り輝く花のイメージによく似合っている。花弁に光沢があるのがこの仲間の特徴の1つである。 ウマノアシガタ(馬の足形)という名前は、根生葉が馬の足に似ているというのであるが、さっぱり分からない。馬の足をじっくりと観察しなければならないと思う。キンポウゲ(金鳳花)の仲間には有毒植物が多く、ウマノアシガタ(馬の足形)も有毒である。 毒性の高いトリカブト(鳥兜)やクサノオウ(瘡の王)を擁する有毒植物の宝庫、キンポウゲ科の総元締である。しかしキンポウゲ(金鳳花)自身の毒成分が話題になることは余りない。華奢な植物でもあり、間違って食用にされることはないのだろうと思われる。植物毒は口に入れない限りまず問題はない。というか、食べようと思うと、その辺の花壇や花屋の花もかなり危険である。スイセン(水仙)やツツジ(躑躅)も命にかかわる。実際、有毒植物には、美しい花をつけるものが少なくない。 きんぽうげ科は、また、多くの観賞用に愛でられる花々をも含んでいる。キンポウゲ(金鳳花)の学名は「Ranunculus japonics」。この名前でピンと来る人もいるかも知れない。春の花壇で毬のような色とりどりの可愛らしい花をつけるラナンキュラス(Ranunculus)と同属なのである。また、やはりきんぽうげ科のイチリンソウ属には、清楚なニリンソウ(二輪草)やアネモネ(Anemone)がその名を連ねているし、面白い形のオダマキ(苧環)の花やオキナグサ(翁草)、クレマチス(Clematis)に、クリスマスローズ(Christmas Rose)やフクジュソウ(福寿草)。みんなキンポウゲ(金鳳花)一座の花形スタア連中である。 勿論、毒成分を有しており、フクジュソウ(福寿草)などは10年ほど前にも徳島県で死亡事故が起きている。見て楽しむものと食べて美味しいものとはきっちり区別しておきたいものだ。そうした華やかで恐ろしい仲間を従えるキンポウゲ(金鳳花)は、併し、決して派手な花ではない。独特のエナメル光沢を持つ花は直径3cmほど。細い茎の先でゆらゆらと風に靡いている。図鑑にはよく「キツネノボタンやタガラシに似る」とあるが、そっくりなのは花の様子だけで、植物としての見かけはかなり異なる。小さな花の割に草体のごついキツネノボタン類に比べ、キンポウゲはもっとずっと華奢なたたずまいなのだ。 ただし花が大きい分、群生するとちょっと息を呑むような眺めになる。ある植物図鑑によれば、もともとキンポウゲ(金鳳花)とは八重咲きのものを指す名前であるという。写真にあるような一重の花は、ウマノアシガタ(馬の足形)と呼ぶのが正しいらしい。 ウマノアシガタ(馬の足形)とは変な名前である。根生葉の形が似ていることに由来するそうだが、支持する声は少ない。ある野草図鑑を読むと、「よく見るとあまり似ていない」とにべもなく書いている。それかあらぬか、最近の図鑑はどれも単にキンポウゲ(金鳳花)として紹介されている。写真は自然生態園で撮ったカットである。まだ日が高かったので強い光沢を放っている。花の色は春の陽光を映し、なんだか少し優しくみえた。 花言葉は楽しみ到来、子供らしさ、幸福、無邪気 ポストカード Nikon デジタル一眼レフカメラ D300 AF-S DX18-200 Gレンズキット
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