花々のよもやま話

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help リーダーに追加 RSS フユボタン (冬牡丹)-2

<<   作成日時 : 2009/01/15 08:53   >>

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先日の穏かな冬の日、久しぶりに家内と一緒に訪れた上野東照宮のぼ たん苑の、フユボタン(冬牡丹)の第2弾。

ボタン(牡丹)の一変種で江戸時代から栽培され真冬の1〜2月ごろに花を咲かせる。 冬の陽射しの中で約40種類(約600本)ほどのボタン(牡丹) が、雪除けの藁囲いの中で、色とりどり可憐な花を咲かせていた。やはり、ボタン(牡丹)はバラ(薔薇)とは違った品格、風格、趣き、華やかさがある。

冬の上野の山の一角、「冬ぼたん苑」は訪れるカメラマンや客で賑わっていた。

画像原産地は中国。元は薬用に栽培されていたが、中国史上唯一の女帝となり武周を立てた則天武后もボタン(牡丹)を愛でたという唐時代以降、ボタン(牡丹)の花が「花の王」として、ほかのどの花よりも愛好され、様々に詠まれ、描かれてきた。新年を祝う花として、中国の上流階級ではとりわけ珍重されて、ハナカイドウ(花海棠)とともに最も愛好されている。

清時代以降、1929年まではボタン(牡丹)は中国の国花でもあった。1929年、当時の中華民国政府は国花をウメ(梅)と定めた。中華民国政府が台湾に去った後、公式の国花は定められていなかった。中華人民共和国政府は現在「ボタン(牡丹)、ハス(蓮)、キク(菊)、ウメ(梅)、ラン(蘭)」の中から新しく国花を制定する作業を行っていると伝えられている。

画像冬牡丹は、春咲きの品種を人工で温度調節し、冬に咲かせる牡丹で、緑の葉がある。寒牡丹は、春につく蕾はつみ取り、夏の終わり頃に葉をつみ取って花期を遅らせ、藁の霜囲いをして暖かいところに保護し冬に開花させる。葉がなく花だけである。そんなに厳密に分ける必要もなく、混同しても大して違いはない。

樹勢が弱く栽培が難しいため、着花率は2割程度と低く、一般家庭での開花は殆ど望めない。春のボタン(牡丹)より花は小振りだが、その希少性等から、古来より新春を祝う「寿華」として珍重されている。

画像ぼたん科ボタン属の落葉低木である。学名は「Paeonia suffruticosa」であるが、属名の「Paeonia(パエオニア)は、ギリシャ神話の「医の神」Paeonの名に由来。種名の「suffruticosa」は、「亜低木状の」を意味している。

地下の根には特有の芳香があり、樹高は約1.5mで枝分かれしている。 葉は、淡緑色で長い柄があり互い違いに生える互生、3つの小さな葉(小葉)で一つの葉になっている3出複葉か、葉柄の延長になる葉軸から、左右に小葉が幾つか並ぶ羽状複葉、小葉は卵形で先が3〜5ツ裂けている。 花は、冬場の12月〜1月、春の4〜5月ころに枝頂に大型の、白色、紅色、紫色などをつける。

画像話は変わり静岡県周智郡春野町に伝わる「京丸牡丹」の伝説。
気田川を遡って山を昇って山奥に行った所に京丸村があった。京丸村は源平の戦いに負けた平氏の落人の村(又は、乱世を避けて山中に住みついた藤原佐衛門佐の末裔の村)だと言われており、村人達は村の外の人々と交流することはなかった。
或る時、1人の若者が京丸村に迷い込んで行き倒れた。若者は看病してくれた京丸村の娘と恋仲になっが、村の掟でよそ者との結婚は許されなかった。2人は村を出ていったが、身寄りのない2人に世間の風は冷たく、2人は京丸谷に戻ってきた。併し、村の掟は厳しく、絶望した2人は気田川に身を投げた。
翌年、村人達が2人の供養のために川を訪れると、大きな白いボタン(牡丹)の花びらが流れてきた。そのボタン(牡丹)は崖にしか咲かず、近くで見た人は誰もいない。それに、60年に1度しか咲かないといわれ、遠州7不思議の1ツとされている。

画像美人の姿を形容する喩えで「立てばシャクヤク(芍薬)、座ればボタン(牡丹)、歩く姿はユリ(百合)の花」がある。 また、取り合わせの良いものの喩えで、獅子(しし)に牡丹(ぼたん)の花を配した豪華な図柄に、「獅子(しし)に牡丹(ぼたん)」がある。ほかには「梅(うめ)に鶯(うぐいす)」「紅葉に鹿」。また、獅子(しし)は猪(いのしし)とみなし猪鍋(いのししなべ)を牡丹鍋(ぼたんなべ)と呼ぶこともある。

ボタン(牡丹)を詠んだ俳句と和歌
「牡丹散て 打かさなりぬ 二、三片」 与謝蕪村
「一輪の 牡丹かがやく 病間かな」 正岡子規
「牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置の確かさ」 木下利玄

花言葉は王者の風格、風格あるふるまいである。

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