花々のよもやま話

アクセスカウンタ

zoom RSS オミナエシ (女郎花)

<<   作成日時 : 2009/08/10 08:53   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

今頃に咲き出すオミナエシ(女郎花)を見ると思い出す。

子供の頃に、ままごとで黄色い小さな花を器で盛った。ご飯に見た立ててよく遊んだことを………。

散歩の途中に団地の花壇に咲いていたのを見つけた。

画像オミナエシ(女郎花)。名前の由来は、「おみな」は「女」の意味し、「えし」は古語の「へし(圧)」で、美女を圧倒する美しさから名づけられた。 また、餅米で炊くご飯(おこわ)のことを 「男飯」といったのに対し、「粟ご飯」のことを「女飯」といっていたが、花が粟つぶのように黄色く粒粒していることから「女飯」から「おみなめし」、「おみなえし」となった、との説もある。

オミナエシ(女郎花)はおみなえし科オミナエシ属の多年草。学名は「Patrinia scabiosaefolia」であるが、属名の「Patrinia(パトリニア)は、18世紀のフランスの鉱山学者「Patrin博士」の名前にちなむ。種名の「scabiosaefolia」は「マツムシソウ属のような葉の」を意味している。

画像オミナエシ(女郎花)は、「万葉集」で山上憶良が詠んでいる。
「秋の野に 咲きたる花を およびおり かきかずふれば 七草の花」 万葉集 巻8-1537
「萩の花 尾花葛花瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」 万葉集 巻8-1538
と、連続して詠んだ、この2首が「秋の七草」の始まりとして有名である。

漢字で「女郎花」と書くようになったのは平安時代のなかば頃から、と言われている。「オトコエシ(男郎花)」という花もあり、こちらは白い花。形はそっくりだがオミナエシ(女郎花)より「力強く」見えるとのこと。

日本の全土に分布し、日当たりのよい山野の草地に生えている。草丈は1m前後になる。葉は羽状に分裂して対生し、分裂した裂片の縁には細かいギザギザの鋸歯がある。同じおみなえし科のオトコエシ(男郎女)と比べると茎の毛は少なくツルッとした感じで、葉の裂片はより細くなっている。

画像茎の頂部は黄色くなって、よく枝分かれして黄色い小さな花を沢山つける。花序の形は、沢山の花が散房花序に似たついている散房状。散房花序は、長くて中心となる花柄(花軸)に柄のある花がつく場合、より下部の花の方が柄が長く、上部の花の方が柄が短くなっている。そのため、花はほぼ同じくらいの高さで平たく咲きそろう形となる。オミナエシ(女郎花)の場合も散房花序に近い状態で、黄色い花が茎の頂きの方で平たく咲きそろうような形で、花序についている1つ1つの花は、直径3mm程度のごく小さなものである。

画像埼玉県浦和市に伝わる「見沼のオミナエシ(女郎花)にまつわる」民話。
昔、昔、昔、………。見沼の辺りの豪族の館には美しい娘がいた。娘は村の若者に恋をして重い恋患いにかかった。娘に仕える小間使いは、2人が結ばれるように神仏に祈っていたが、とうとう意を決して若者を訪ね、主人である娘のことを話した。ところが、若者は、主人思いの小間使いに恋をし、何度か逢って話すうちに小間使いも若者を思うようになった。やがて、若者の子供を身ごもった小間使いは、主人に申し訳ないと自分を責めて去っていった。その後、小間使いの祈りが通じたのか、若者は豪族の娘と結婚し、仲睦まじく暮らすようになった。
或る月の美しい夜、村人は、子供を背にした小間使いが館の側に佇んで、娘と若者の様子を眺めているのを見つけたが、小間使いは声をかけられる前に姿を消した。その話を聞いた村人達は、あの小間使いは出雲の神様のお使いに違いないと噂した。
その後、見沼に咲くオミナエシ(女郎花)は、白と黄色の2色の花を同時に咲かせるようになった。村人達は、優しい小間使いの祈りが込められていると考え、その花を「男女の縁(えにし)」、「オミナのエニシ」、「オミナエシ(女郎花)」と呼ぶようになった。

画像平安時代前期の歌人。6歌仙、36歌仙の一人。百人一首のなかの1人「僧正遍昭」が詠んだ、「名にめでて 折れるばかりぞ 女郎花 われおちにきと 人に語るな」という和歌にもあるような弱々しいイメージや、花言葉の「美人」というイメージとは裏腹に、その香りは酷いものである。

根を乾燥させた生薬は、わずかに醤油の腐ったにおいがあることから、敗醤と名づけられ、解毒、利尿、はれものなどに処方されている。

平安時代中期の女性作家、歌人である「紫式部」が著した「源氏物語」では歌の言葉、前栽の花や襲色目の名として何箇所にも出てくる。
「女郎花 しほるゝ野辺を いづことて 一夜ばかりの 宿を借りけむ」 (夕霧の巻)
「霧ふかき あしたの原の をみなへし 心をよせて 見る人ぞ見る」 (総角の巻)

オミナエシ(女郎花)を詠った和歌
「手にとれば 袖さへ匂ふ 女郎花 この白露に 散らまく惜しも」 万葉集
「女郎花 秋萩凌ぎ さを鹿の 露分け鳴かむ 高円の野そ」 大伴家持 万葉集
「ほど近き 法の御山を たのみたる 女郎花かと 見ゆるなりけれ」 与謝野晶子

花言葉は、美人、儚い恋、約束を守るなどである。

ポストカード
画像





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
オミナエシ (女郎花) 花々のよもやま話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる