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zoom RSS ホタルブクロ (蛍 袋)

<<   作成日時 : 2012/06/13 00:00   >>

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ホタルブクロ(蛍袋)は、そろそろ梅雨が本番というころから咲き出す。

蛍を捕まえた子どもが、家に持って帰るときにこの花を虫籠代わりにしたとか、しなかったとか………。

画像ホタルブクロ(蛍袋)の名前の由来については色々いわれている。丁度この花の咲く頃は蛍の舞う時期と重なり、子供たちが蛍を捕まえてこの花の中に入れて遊んだという説や、また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ているので「ほたる」、それが「蛍」になったともいわれている説もある。

「火垂る(ほたる)」。これは「火を垂れさげる」意味である。昆虫の蛍の名もこの語源からでている。昆虫の蛍は、尾部の発光器から発する冷光が火をさげたように見えるので、「火垂る」といわれ、蛍となったものである。

蛍という言葉は、つまり「火垂る」であり、虫名としては蛍となったが、日常語としては「提燈」のことをいったものである。今日でも宮城県の仙台あるいはその周辺では、提燈のことを「火垂る袋」あるいは「火袋」とよんでいる。ホタルブクロ(蛍袋)の花の形が提燈に似ているので、「火垂る袋」と呼んだのだと思える。

英語では「bellflower(ベルフラワー:鐘の花)」とも呼ばれており、由来は「花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」ところからきているらしい。

画像ききょう科ホタルブクロ属の多年草で、学名は「Campanula punctata」である。属名の「Campanula(カンパニュラ)」は「小さな鐘」の意味で、花の形からきている。種名の「punctata」は「細点のある」の意味で、花冠(内側)にある斑点をさしている。

日本、朝鮮半島、中国が原産地で、北海道西南部から九州、朝鮮、中国に分布し、開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる。また、変種のヤマホタルブクロ(山蛍袋)は東北地方南部〜近畿地方東部に分布しており、同じく変種のシマホタルブクロ(島蛍袋)は花が小さく、伊豆七島や関東の太平洋岸に分布しているといわれている。山野草であるが美しいので栽培されることも多い。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。

画像根もとの方から出る「根生葉」には、長い「葉柄」があるが、上にのびた茎から出る「茎葉」は上になるほど葉柄が短くなる。茎の上部の葉は小さく、萼に近い部分の葉は「苞葉」になっており、茎葉は節ごとに1枚ずつ方向を異に生える互生をしている。縁には鋸の歯のようなギザギザが斜め前方を向いて揃っている鋸歯がある。

茎や葉には粗い毛が沢山生えている。根生葉は、春先などに見かけるものは細長い3角状卵形のもので、花の時期には普通無くなくなっている。併し、花が終わるころには、花のついた個体の周辺には、匍匐枝を出して殖えたと思われるような、丸くて大きな卵心形の根生葉が見られる。

開花時期は6月〜7月ごろで、1ツの花の花びら全体の花冠は紅紫色〜白色の釣鐘形をしている。長さは4〜5cmで、先は浅めに5ツに裂けている。花冠の中を覗くと、花冠の内側には赤紫の斑点が沢山あり毛が生えている。そして、雌蕊の子房のまわりの鱗片にも毛が沢山生えている。雌蕊の先の「柱頭」は3ツに裂けて、「子房」は3ツの部屋に分かれている。雄蕊は5本ある

画像ホタルブクロ(蛍袋)の花では、雄蕊と雌蕊の熟す時期が違い、同じ花での受粉を避ける仕組みがあるという。まず、雄蕊が熟し花粉を出す。この時期には雌蕊はまだ成熟してないので柱頭が閉じていて受粉は出来ない。その後、雌蕊が成熟してくると、普通は柱頭が3ツに分かれて受粉可能になる。この時期に雄蕊は萎れてしまっている。このように、雄蕊の方が先に成熟することを「雄性先熟」または「雄蕊先熟」という。

ホタルブクロ(蛍袋)とヤマホタルブクロ(山蛍袋)は、とてもよく似ている。それに変異が大きい。花冠の色や形は、同じ種類で例え隣同士であっても随分違って見えることがある。両者が同所的に見られることもしばしばである。だが、だいたいなら区別することも出来る。その場合は、「萼」特に「萼片と萼片の間」の部分に注目する。この点を見れば、典型的なものでは、ある程度生長した蕾や花柄でも何とか分かる。

さて、その萼だが、萼は5ツに裂けて裂片は5ツある。ヤマホタルブクロ(山蛍袋)では、萼片と萼片の間がこぶ状に盛り上がっているが、ホタルブクロ(蛍袋)の場合は、萼片と萼片の間の「付属片」と呼ばれる部分が、外側にはっきりと反り返っている。そしてホタルブクロ(蛍袋)の萼片にはよく毛が生えていたり、縁にギザギザの鋸歯が見られたりする。

画像話は変わるがホタルブクロ(蛍袋)をみると、「野坂昭如氏」の小説でアニメやテレビでドラマ化された「火垂るの墓」を思い出す。1945年の兵庫県神戸市近郊を舞台とし、親を亡くした幼い兄妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとするが、その思いも叶わず悲劇的な死を迎えていく姿を描いている。

このようなあらすじである。1945年9月21日、主人公である清太は省線三ノ宮駅構内で衰弱死した。清太の所持品は錆びたドロップ缶。その中には妹の節子の小さな骨片が入っていた。駅員がドロップ缶を見つけ、無造作に草むらへ放り投げた。地面に落ちた缶からは、こぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交い、やがて静まる。

太平洋戦争末期、兵庫県御影町に住んでいた4歳の節子とその兄である14歳の清太は、6月5日の空襲で母も家も失い、父の従兄弟の未亡人である西宮市の親戚の家に身を寄せることになる。

やがて血の繋がりのない節子と清太を、小母は邪険に扱うようになる。2人の兄妹は家を出ることを決心し、近くの池のほとりにある防空壕の中で暮らし始めるが、配給は途切れがちになり、情報や近所付き合いもないために思うように食料が得られず、節子は徐々に栄養失調で弱っていく。清太は、畑から野菜を盗んだり、空襲で無人の人家から物を盗んだりしながら生き延びる。やがて日本が降伏し戦争は終わった。敗戦を知った清太は、父の所属する連合艦隊も壊滅したと聞かされショックを受ける。

節子の状態はさらに悪化し、清太は銀行から貯金を下ろして食料の調達に走るが、既に手遅れで、幼い妹は終戦の7日後に短い生涯を閉じた。節子を荼毘に付した後、清太は防空壕を後にして去っていくが、彼もまた栄養失調に冒されており、身寄りもなく駅に寝起きする戦災孤児の1人として死を待つのみであった。

花言葉は、正義、貞節、愛らしさ、忠実である。

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