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zoom RSS チカラシバ (力 芝)

<<   作成日時 : 2013/10/29 00:00   >>

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チカラシバ(力芝)は、道端の脇などに生えるお馴染みの野草である。

穂は剛毛が目立ちブラシのようだ。この剛毛は芒ではなく総苞毛で、小穂の付根の花軸の部分から直接生えている。丈夫で、引っ張ってもなかなか簡単には抜けない。実は熟すと、ひっつき虫になる。人に触れると、実は剛毛と一緒に離れて、服や靴下にひっつくから用心しなけらばいけない。

武蔵野の面影を残す公園を歩いていると、色々ないね科の野草にも出会う。茎や葉はよく似ていて、区別しにくいけれど、穂が出るときわめて個性的、そこがいね科の魅力である。

画像チカラシバ(力芝)の名前は、しなやかで粘りのある強い根が張り、力を入れてもなかなか抜けないのに由来する。道ばたに生える大きなシバ(芝)の意味で別名を「ミチシバ(道芝)」とも呼ばれいる。

いね科チカラシバ属の多年草で、学名は「Pennisetum alopecuroides」である。属名の「Pennisetum(ペニセタム)」は、ラテン語の「penna(羽毛)」と「seta(刺毛)」が語源にちなみ、種名の「alopecuroides」は調べてみたが分からなかった。

画像東南アジアや日本の北海道南部から九州、沖縄まで広く分布し、草地や道端、空き地、堤防、荒れ地など日当たりのよい場所に、ごく普通に群生しているのが見られる。草丈は50〜80cmほど。地下茎はごく短く、根際から茎が束のように集まって生ずる叢生して、結構大きな株立ちになる。

葉は長さ30〜50cm、幅は5mm程度の細長く両縁がほぼ平行で平たい帯状の形をした線形である。葉の多くは根元の方から出ている。濃いめの緑色で、表面はザラザラしている。「葉鞘」の部分は白くて長い毛が生えている。根もしっかりと張っているが、葉も堅くて丈夫である。

画像開花時期は8月〜11月ごろ。濃い紫褐色の毛足の長い花穂が伸びている。根元で株立ち状になる以外、稈は枝分かれせず、花穂は稈の上部に1つずつつく。遠めには柔らかそうなフサフサなのだが、近づいてみると、これが結構な剛毛なのである。花穂の部分は、長さ15〜20くらい、幅は2cmくらいの円柱状である。

濃い紫褐色の剛毛は、「総苞片」が変化したもので、「小穂」のつけ根から出ている。細長い剛毛には、更に微細な毛が生えていて、それによりザラザラしている。このチカラシバ(力芝)の剛毛は、花が終わって小穂が落ちるとき、一緒に落ちてしまう。それは、小穂の柄に関節があって、そこから外れるからである。この柄の部分や剛毛にある刺状の毛により、動物の体や人の衣服にくっついて、種子が運ばれる。つまり、「ヒッツキ虫」の1ツなわけである。

チカラシバ属には、世界の熱帯や亜熱帯を中心に約130種ほどがある。日本ではこの種以外にはシマチカラシバ(島力芝)やエダウチチカラシバ(枝打力芝)などの種が自生している。

画像シマチカラシバ(島力芝)は、チカラシバ(力芝)によく似ているが、葉が細く、穂が黄みを帯びる。また、道端などに出現することはなく、海岸近くの岩地に生じる。九州南部から南西諸島、小笠原に分布する。

このほか、帰化植物が幾つか知られている。エダウチチカラシバ(枝打力芝)は、高さが1mを越えることもある大型のエダウチチカラシバ(枝打ち力芝)は、チカラシバ(力芝)に似るが、小穂が2-4個ほどまとまってつくこと、小穂の根元から出る毛に枝を生じることなどで区別できる。インドからアフリカにかけて産し、日本では関東地方でまれに発見される。

更に大きくて高さが2m近くなるナビアグラスは、基部は横に這い、そこから真っすぐ立ち上がる姿はむしろアシ(葦)などのようにも見えるが、穂の形はしっかりチカラシバ(力芝)にそっくりである。ただし黄色っぽくて、長さが15cmほどにもなる。家畜飼料として持ち込まれ、野生化したもの。熱帯アフリカ原産で、現在では世界の熱帯、亜熱帯域に広く帰化している。日本では九州以南で見られる。

栽培植物としてはトウジンビエ(唐人稗)がアフリカなどで穀物として古くから栽培されており、多くの品種が知られている。

画像役に立つ面は少ないが、子供の玩具になることがある。穂をちぎって手のひらの中に握り込んで、ゆるゆると握ったり開いたりすると、小穂の毛が斜め上に向いているから、次第に穂の下側の方へと進んで行くのが、毛虫のようで面白いのでよく遊んだものだ。

また、これを穂の下側の方から、長ズボンの裾から送り込んでやると、引っ張り出すのが難しく、体が動くにつれて中へともぐりこんで行く。それを見て笑うのであるが、うっかりするとパンツの中までももぐりこむので、結構痛い思いをしたことがある。

チカラシバ(力芝)は万葉集の中にも詠まれている。
「立ち易り 古き都と なりぬれば 道のしば草 長く生ひにけり」 万葉集 詠み人知らず

花言葉は色々と調べたが分からなかった。

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