花々のよもやま話

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zoom RSS ミドリハコベ (緑繁縷)

<<   作成日時 : 2013/11/12 00:00   >>

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公園に出かけてみた。

雑草に混じり小さい白い花を見つけた。よく見てみるとミドリハコベ(緑繁縷)の花だった。

3月〜9月ころまで咲く花なのに、この寒い時期になって、時折吹く寒風に揺れながら健気にも咲いていた。

春の七草で有名な路傍の野草である。その頃に咲く小さな星形の花はなでし科に多いが、その中でも最も普通に見られるものがこのミドリハコベ(緑繁縷)なのに、今見られるのは、何故なのだろうか。

画像ハコベ(繁縷)の語源は、白い帛(はく)を思わせる、箆(へら)型の5弁花に基づく帛(はく)箆(べら)である。語源ははっきりしないらしい。「波久倍良」というのが変化したものではないかという説や、葉の配列がいい感じで、葉配りが利いている、葉配り、ハクベラ(帛箆)、ハコベラ、ハコベ(繁縷)となっていったという説もある。

なでしこ科ハコベ属の越年草で、学名は「Stellaria neglecta」である。属名の「Stellaria(ステラリア)」は、ラテン語の「stella(星)」が語源で、「花の形が星形」をしていることからにちなみ、種名の「neglecta」は、「顕著でない、見逃しやすい、詰まらぬ(従来見逃されていた種に使われる)」を意味している。

画像なでしこ科は、熱帯から寒帯まで約75属2,000種が分布し、ハコベ属は約100種がある。英名では「Chickwee」で、「鶏の雑草」との意味である。ちなみに、小鳥が好むことから、ヒヨコグサ(雛草)、スズメグサ(雀草)などとも呼ばれいる。また、一般的にハコベ(繁縷)は、ミドリハコベ(緑繁縷)とコハコベ(小繁縷)を指しており、春の七草の一つに数えられている。

ユーラシア大陸の広い地域を原産地とし、古い時代に農耕とともに日本に入っていきたものといわれている史前帰化植物である。そのため、春の七草の「はこべら」は「ミドリハコベ(緑繁縷)」ではないかともいわれている。日本の全土に分布して、道端や野原などに生えるほかには、土の柔らかいところでは大きな群落になる。

茎の色は緑色をしている。茎には、片側一列に列毛と呼ばれる微細な柔らかい毛が生えており、地を這って、途中で茎を持ち上げている。茎は枝分れして長さは10〜30cmにもなる。葉は茎に対して2つずつ向かい合って対になってつく対生し、色は深緑色している。葉の形は卵形で先は尖っている。長さは1cmほど。縁のギザギザの鋸歯はなく、全く切れ込みがない全縁である。茎の上部の葉には柄がないが、下部の葉には柄がある。芽生えのころには特に葉柄が確認できる。

画像枝先に径6〜7mmの白色の花をつける。花弁は5枚。花弁が10枚に見えるのは、2ツに深く裂けているためである。萼片も5枚である。よく間違えるのがオランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)で、こちらは花弁の裂け方が浅く、先端だけ2ツに裂けている。花の中央の盛り上がった子房から噴水状に出ている花柱は、ミドリハコベ(緑繁縷)、コハコベ(小繁縷)とも3本である。ウシハコベ(牛繁縷)は5本ある。雄蕊に違いが見られ、コハコベ(小繁縷)は1〜7本、ミドリハコベ(緑繁縷)は4〜10本、ウシハコベ(牛繁縷)は10本である。

コハコベ(小繁縷)の花弁は萼片とほぼ同じ長さで、ミドリハコベ(緑繁縷)は少し短くなる。また、雄蕊先端に付く葯が赤みを帯びている事があるが、これは花粉を出していない状態で、花粉を出すと黄色みを帯びている。果実は卵形の、さく果(熟すると下部から裂けて種子が散布される果実)で、6ツ裂けており自発的散布を行う。種子には尖った突起がある。やや酸性の土壌を好んでいる。

画像ミドリハコベ(緑繁縷)に関わる伝説
大昔、コタンカラカムイ(国造り神)は、毎日天地造りにいそしんでいたが、何かが足りないと感じ、夜の神様に「思いつくものを創れ」といった。夜の神様は、泥を細長く丸めて柳の枝を通し、一方にハコベ(繁縷)を植え込み、アユギ(死者を生き返らせる扇)であおいだ。すると、泥は人間の肌になり、柳は背骨になり、ハコベ(繁縷)は髪になった。夜の神様は人間の身体に12の欲の玉を入れて完全な人間にしたが、その人間達は全て男だったので、だんだん数が減っていった。

コタンカラカムイは昼の神様にも人間創りをしてもらった。昼の神様の創った人間達は全て女だったので、夜の神様の創った男と一緒になって子孫を増やしていった。人間の男の肌が黒いのは、夜の神様が創ったからで、女の肌が白いのは、昼の神様が創ったからだ。年老いた人間の腰が曲がるのは、背骨に入れた柳の枝が年老いて曲がるからである。

コタンカラカムイは、夜の神様と昼の神様をほめて、2人を月と太陽にしてあげた。

画像塩水で茹でて、水に晒して青臭さをとり、和え物、炒め物、天婦羅、汁の実、七草粥などして、ハコベ(繁縷)の仲間はどれも食べられる。

生薬名を繁縷(はんろう)といって、産後の浄血、催乳、肝臓病のむくみ、 脚気、 歯槽膿漏の予防などの薬用にもなる。外用としては、新鮮な葉を摘みよく揉んで柔らかくしたものを貼ると、はれもの、歯痛に効くといわれている。

ハコベ(繁縷)を詠んだ俳句
「カナリアの 餌に束ねたる はこべかな」 正岡子規

花言葉は、ランデブー、追想、集合、愛らしい、私と逢って頂けますかである。

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