ナノハナ (菜の花)

とある公園では、早春に春を告げるナノハナ(菜の花)が、暖かな黄色い花をもう咲かせている。

ナノハナ(菜の花)と一般に呼ばれるのは、「アブラナ(油菜)」の花である。暖かい地域では2月ころに咲き揃うが、一般には4月ころに花を一斉に咲かせ、畑一面を温かい黄色に埋めつくすことになる。

満開のサクラ(桜)の下で、目の覚めるような黄色の絨毯を作り上げて、サクラ(桜)の美しさを引き立たせながらも、自らの鮮やかさをもしっかりと主張しているようにも感じられる。

春の花は数あれど、ナノハナ(菜の花)がそれらのうち、主役級の役割を担っていることは、ほぼ間違いないであろうと思う。

画像ナノハナ(菜の花)は、「菜の花畠に入日薄れ、見渡す山の端、霞深し。春風そよ吹く空を見れば、夕月かかりて匂い淡し。」と高野辰之作詞の「朧月夜」で歌われるように、大変季節感にあふれた花である。

名前の由来は、平安時代、日本現存最古の薬物辞典「本草和名」には、漢名を蕓薹(うんたい)、和名を乎知(おち)としている。その後、オチ(乎知)の名から、種子から絞り油を取るようになり、アブラナ(油菜)やナタネナ(菜種菜)の名になった。アブラナ(油菜)の、菜は食べられるという意味で、野菜(菜っ葉)の花という意味から 「ナノハナ(菜の花)」になった。

画像別名は、アブラナ(油菜)、ナタネ(菜種)などがある。野菜としてはナバナ(菜花)、観賞用としてはハナナ(花菜)などと呼ばれている。英名は、「Rape」、「Field Mustard」などある。

アブラナ科アブラナ属の1年草である。学名は「Brassica campestris」であるが、属名の「Brassica(ブラシカ)」は、古いラテン名で「キャベツ」にちなみ、種名の「campestris」は、「原野生の、野原の」を意味している。

原種は、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に生えていた雑草で、早春から咲いて春を感じさせる。農耕文化と共に移動したと考えられている。 漢代の中国に渡ると栽培作物となり多様な野菜を生むなど、東アジアで古くから栽培されている。日本では弥生時代以降から利用されたとみられる。明治時代初期に栽培が目的で導入され、それが抜け出して野生化して日本全国に分布している。

画像草丈は通常は50~80cmだが、放っておくとどんどん伸びて100cmにもなる。茎や葉には蝋質の白粉があり水を弾く。葉は柄が無く茎を抱いている。下葉の葉脈上には剛毛があり、茎は無毛の白緑色で直立し、総状花序を付ける。下から順に咲く無限花序である。(上から下へと咲くのは有限花序)。

春の花のイメージが強い花だが、開花時期は12月~5月で、割と寒い時期から咲き始める。一面に咲いていると黄色い絨毯のように見えて綺麗である。

花弁は黄色で長さ10~18mm。花弁は十字架のような4弁の花を付ける。以前は十字花科とされていた。萼片は斜めに立っている。雄蕊は6本あり、4本が長く、2本は短い、4強雄蕊(4長雄蕊)である。蕾の時は内向きで、開花時に外向きになる。雄蕊1本に花粉袋2個が付き、熟すと縦に割れ、袋が裏返しになって花粉を出している。子房上位で、子房の下には緑色の蜜腺が4個ある。

画像話は変わってナノハナ(菜の花)に関わる福岡県遠賀郡で語られている「1夜で咲いたナタネ(菜種)の花」
昔、遠賀の広渡の里に八剣神社という社があり、村人達は村里の鎮守様として厚く信仰していた。社が古くなって朽ちかかってくると、村人達は、自分達の生活を切り詰めてでも社の再建をしようと話し合った。

或る夜、大雨になり、遠賀川の堤が切れて溢れそうになった。堤が切れたら田畑が全滅してしまうので、村人達は一睡もしないで八剣神社の境内でお祈りしていた。やがて朝になり、川の水かさが減ったので村人達は安心した。するとその時、村人達は檜の丸太が沢山ん流れてくるのに気づいた。村人達はその丸太を集めて社を再建することにした。

画像それから2日ほど後、下二の里から馬に乗ってやって来た1人の男が、「明日、檜の丸太のことで役人が厳しく取り調べに来るぞ」と知らせてくれた。村人達がお咎めを恐れて丸太を返そうと考えた時、1人の娘がいった。「檜の丸太は役人の屋敷を造るるために使われてしまう。つまり、この檜は役人が私達から掠め盗ったもの。上の田を二枚ほど今夜中に掘り起こして檜の丸太を埋め、役人の目をごまかすために、その上にナタネ(菜種)の種を蒔いておくことにしょう。」村人達は娘のいった通りにした。

翌日、役人達は村中を見回ったが、丸太はみつかりなかった。最後に田畑を調べに来た役人は、上の田を指差していった。「見事なナノハナ(菜の花)だ。この村の者は働き者なのだろう。」村人達が驚いたことに、上の田には、昨夜まいたばかりのはずのナタネ(菜種)が見事に咲いていた。役人は無事に取り調べを済ませて川下へ向かった。村人達は鎮守様の力に違いないと考え、早速社の再建にとりかかりったという。

花や茎、葉は食用とされ湯掻いてお浸しなどにして食べられる。花からは蜜が採取され、花の後に付く莢の中にある実から菜種油が採れる。ナノハナ(菜の花)には、ほかにも種類があり、縮緬白菜系の花菜が切花として用いられている。

ナノハナ(菜の花)を詠んだ俳句と和歌
「菜の花や 月は東に 日は西に」 与謝蕪村
「はてもなく 菜の花つづく 宵月夜 母が生まれし 国美しき」 与謝野晶子

ナノハナの花言葉は豊かな財力である

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