キンモクセイ (金木犀)

夜半に、外へ出てみると時折吹く風に乗って、キンモクセイ(金木犀)の何処ともなくいい香りが漂ってくる。

我が家の2階と同じくらいに丈が伸びたキンモクセイ(金木犀)が一杯に花をつけている。

幾ら嗅覚の悪い人でも遠くからそれと判るいい香りがしている。

花が終わって散ると、金色の雪が降り積ったようで綺麗だ。

画像キンモクセイ(金木犀)の名前は、淡灰色の幹の紋斑が動物の犀(サイ)の皮に似ていることに由来する。原産地は中国南部の桂林地方で、中国語では「桂」は木犀のことを指し、木犀の木がたくさんあったことから桂林という地名になった。

もくせい科モクセイ属の常緑高木で、学名は「Osmanthus fragrans var. aurantiacus」である。属名の「Osmanthus(オスマンサス)」は、ギリシャ語の「osme(香り)と「anthos(花)」が語源にちなみ、種名の「fragrans」は「芳香のある」であり、小名の「aurantiacus」は「橙黄色の」を意味している。

画像中国南部が原産地で江戸時代初期に日本へ渡来した。 「桂」は「モクセイ(木犀)」のことを指し桂花とも呼ばれる。 中国名は「丹桂」。「タン(丹)」はオレンジ色、「ケイ(桂)は「モクセイ類」であり、「セイ(犀)」の字は、「固い、鋭い」の意味あり、枝が固いからきている。

キンモクセイ(金木犀)の木は、雌雄異株で雄の木しか日本に渡ってこなかったそうである。そのため、キンモクセイ(金木犀)の実を見ることは出来ない。おまけに、ギンモクセイ(銀木犀)が基本の種でキンモクセイ(金木犀)は変種なのである。

画像樹高は3~5m。樹皮は淡い灰褐色でよく枝分れしている。葉は茎に対して2つずつ向かい合って対になってつく対生し、卵状で狭い長楕円形で、長さ8~15cm、幅3~5cm、先は急に尖っている。縁にやや粗くて細かいギザギザの鋸歯があるが、全縁のものもある。表面は深緑色で革質である。

開花時期は9~10月ごろ。日当たりを好み、ある程度の半日陰には耐える。放っておくと高さが10m程度まで育つ。秋に花を咲かせる数少ない樹木。樹冠一杯にオレンジ花を無数に咲かせ、よい香りを漂わせるため、公園樹や庭木、生垣として人気が高い。香りはギンモクセイ(銀木犀)よりも強い。雄蕊が2本と不完全な雌蕊を持っている。

9月下旬か10月上旬頃のある日突然、金木犀の香りが始まる。咲き始めが劇的である。咲いている間中強い香りを放ち、かなり遠くからでも匂ってくるので、何処で咲いているのかを探すのも楽しみの1ツである。

香りでは春のジンチョウゲ(沈丁花)、夏のクチナシ(梔子)に並ぶ。咲いた後で雨風があると、あっけなく散ってしまう。儚い花である。

画像話は変わってキンモクセイ(金木犀)に関わる鳥取県の伝説の「木犀幽霊」。
昔、丹比の御材木蔵の辺りにあるお堀の角に一軒の武家屋敷があった。或る年の9月13日、その家の若侍の部屋に老人の客が訪れた。その日は、後の月とか栗名月と呼ばれ、月見を行う慣わしがあった。

老人が行灯の火を消して話に夢中になっていると、部屋の中に甘い香りが漂ってきた。モクセイ(木犀)の木があるのかと思って老人が庭を見ると、月明りの中に白い帷子を着た女性の姿が見えた。老人は、その女性が若侍の恋人で、客がいるので入るのをためらっているのだと思い、帰り支度を始めた。しかし、若侍は「失せろ」と言って木刀で女の裾のあたりを叩いて追い払い、女の姿は見えなくなった。不思議に思った老人が尋ねると、若侍は「あれは幽霊だ」といった。

夜が更け、老人は武家屋敷を出た。そして、女が消えた屋敷の辺りを見ると、そこには見上げるほど大きなキンモクセイ(金木犀)の木があった。老人が花の香りを楽しんでいると、小枝の折れる音が聞こえてきた。先ほどの幽霊がキンモクセイ(金木犀)の枝に腰掛けて小枝を折っていた。

画像幽霊はキンモクセイ(金木犀)の小枝を折ることが気に入ったらしく、毎夜、キンモクセイ(金木犀)の小枝を折るようになった。幽霊が小枝を全て折ってしまうと、キンモクセイ(金木犀)の大木は枯れてしまい、幽霊も姿を見せなくなった。その後まもなく、その屋敷の人々も死んで、その跡も絶えてしまった。というモクセイ(木犀)幽霊の話しである。

中国では丹桂と呼び、花を白ワインに漬けたり(桂花陳酒)、茶に混ぜ花茶にしたりする。キンモクセイ(金木犀)の香りは甘めで強くしっかりとしているため、トイレ用の芳香剤として1970年代初めから1990年代前半頃まで人気商品であった。併し、その影響により実物の花の香りをトイレの匂いと勘違いする子供たちが続出して、今でも「キンモクセイ(金木犀)=トイレの芳香剤の香り」を連想してしまう者も多いと聞く。

花言葉は謙遜、真実、陶酔、初恋などである。

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