ハルジオン (春紫苑)

ハルジオン(春紫苑)は、晩春から初夏にかけて土手や野原で、春の雑草としてそこいらじゅうに見られる。

花は白色が多いが、赤味がかるものもあり、よく目立ちしばしば群生するので人目をひく。 

4月ごろから咲き始め5月頃に開花のピークを迎えるが、蕾のころは恥ずかしそうにうつむいて、次第に頭を持ち上げてくるのが特徴でその風情もまたよい。

咲いているといかにも雑草という感じだが、1ツ1ツをじっくり見るとなかなかの綺麗なものである。

画像ハルジオン(春紫苑)は春に咲くシオン(紫苑)という意味である。

シオン(紫苑)は夏の終わり頃に咲く「紫色」の花である。ハルシオンと読むこともある。薬品の「ハルシオン」とよく間違えることもある。ハルジョオン(春女苑)はヒメジョオン(姫女苑)に対比して呼ばれることがあるようだ。こちらは「姫女苑」なので「ジョ(女)」である。

別名のハルジョオン(春女苑)は植物学者の牧野富太郎博士の命名である。また、ハルシオン(春紫苑)とも呼ぶ。

画像きく科ムカシヨモギ属の多年草もしくは越年草で、学名を「Erigeron philadelphicus」である。属名の「Erigeron(エリゲロン)」は、ギリシャ語の 「eri(早い)とgeron(老人)」が語源で、「早く咲き(春の花)」、「白い軟毛で覆われた花」にちなみ、種名の「philadelphicus」は「北米フィラデルフィアの」を意味している。

北アメリカ原産の帰化植物で道端や荒れ地でよく見られる。日本に入ったのは大正時代の中頃と言われている。現在では、都会を中心に見られる。また、一部の地域では「ビンボウグサ(貧乏草)」とも呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」といわれている。

ヒメジョオン(姫女苑)に似ているが、全体に軟らかい感じがする。

画像草丈は30~80cmになる。茎の中は空洞であり、根元には篦型の地面にきわめて近い部分から、茎を抱くような形で 密集して出ている根出葉があり、花の時期にも残ることが多い。葉と茎は黄緑色で、まばらに毛が生えている。

開花時期は4月~5月ごろでヒメジョオン(姫女苑)より早い。茎は余り枝分かれせずに伸び、先端で何回か枝分かれして、花をつける。頭花の径は2cmくらいの細い舌状花(合弁花の1ツで、下部は筒状で、上部の一部 が舌状に伸びている花。タンポポ(蒲公英)などにみられる)が、薄い紅色か白を帯び、開花前はうつ向いて萎れたようになっているか、ヒメジョオン(姫女苑)より一回り花が大きいなどの点で、ヒメジョオン(姫女苑)と区別できる。

大正年間に観賞用植物が栽培されて野生化したものである。このようなものには、根茎を利用したキクイモ(菊芋)、サラダ菜として栽培されたセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)、観賞用植物だったヒメオウギスイセン(姫扇水仙)などがある。

画像再び書くがハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女遠)は、花がよく似ていて混同してしまうことがある。

一般的には、ヒメジョオン(姫女苑)の方が背が高く、花は小さくて数が多く、根本がすっきりしている。これに対して、ハルジオン(春女苑ン)は、背は低く、花は大きくて少なく、根元に葉がある。また、ハルジオン(春紫苑)の蕾は下を向いて項垂れているような特徴がある。従って、しっかりと比べて見れば、はっきりと見分けがつく。

分かりにくい場合は、茎を折ってみるとよい。ヒメジョオン(姫女苑)の茎には空洞がないが、ハルジオン(春紫苑)の茎には真ん中に空洞がある。葉の付き方も違い、ヒメジョオン(姫女苑)の葉は茎を抱かないが、ハルジオン(春紫苑)は茎を抱くようについている。

最近では、デジタルカメラで花をマクロで撮る人が増え、花だけを拡大して写すことがよくある。そのような花だけの写真では、この両者の区別がとても難しい。標準的な花では、ハルジオン(春紫苑)はヒメジョオン(姫女苑)より花が一回り大きく、舌状花の数も多いので、見分けられるが、判断が難しい場合もある。尚、ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)以外にも、近縁のものがあるので、注意が必要である。

また、花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。

画像少し前に歌手の「さだまさしさん」の歌に「はるじょおん」というのがあっが、何時か「さだまさし」自身が、その歌のタイトルを「はるじょん」と言っていたのを聞いて、二重に「おいおい」と思ったことがある。

また、松任谷由美さんの歌に「ハルジョオン・ヒメジョオン」というのがあるようだが,歌詞の中にはヒメジョオンしか登場していないようである。

ハルジオン(春紫苑)とヒメジョオン(姫女苑)はよく似ているが、ハルジオン(春紫苑)は、蕾のときに下を向いているのに対して、ヒメジョオン(姫女苑)は上を向いていることで見分けられる。

花言葉は追想の愛である。

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