アメリカオニアザミ (亜米利加鬼薊)

ノアザミ(野薊)かと思って近づいてみると、それはアメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)だと分かった。

鋭い棘が痛そうなアメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)の花だが、何だか可愛い。

ヨーロッパ原産の帰化植物だが、この頃あちこちの空き地などでよく見かけるようになった。

薄紅色の花が存在感をアピールしていた。

画像アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)はきく科アザミ属の2年草で、学名は「Cirsium vulgare」である。属名の「Cirsium」は、ギリシャ語で「膨れた葉脈」にちなみ、種名の「vulgare」は、単なる形容詞で、「普通の、通常の」と言う意味で、ほかの種の学名にもよく使われる。

ちなみにアザミ(薊)の名前の由来は、「沖縄の八重山では、とげを「あざ」と呼ぶことから、「あざぎ」(とげの多い木)と呼ばれ、次第に「アザミ(薊)」になった」という説がある。和名に「アメリカ」とあるが、北アメリカにはヨーロッパから帰化した。中国で「翼薊」という通り、茎にヒレがあり、葉の上面に、日本産には見られない棘があるのが特徴である。

ヨーロッパが原産で、ヨーロッパ全域からシベリア、中国まで分布しており、日本には戦後に渡来した帰化植物といわれている。日本各地の原野や河川敷、土手、道端、公園などに生えている。北海道には多く、家畜が負傷するので問題になっていると聞いている。

画像草丈は50~150cm。茎は真っ直ぐ立ち、上部で枝分かれしており、棘のある種子についた薄くて風を受けて飛ぶのに役立つ部分の著しい翼がある。茎葉は楕円形、羽状に深く裂けており、辺縁と上面に棘が密生、葉の基部は茎を抱く。葉の色は暗緑色をしている。

開花時期は7月中旬頃から初秋の9月にかけて、枝の先に花の集まり(頭状花)を1~3つの花つけているが、頭状花を取り巻いている総苞(そうほう)にも、鋭いとげ(総苞片)が見られる。頭状花に見られる花は、紅紫色の筒形の花(管状花)ばかりある。総苞を開いて見ると、花筒のもとには白い毛(冠毛=かんもうーがくにあたる)がたくさん見られる。

ちなみに、アザミ(薊)の名から受けるイメージは、「美しいけど棘がある」。ここまではバラ(薔薇)と同じだが、違うのはバラ(薔薇)が華やかな社交界の雰囲気なのに対して、アザミ(薊)は派手さこそないが意味深な感じがして魅惑的である。

画像アザミ(薊)は品種も多く、アメリカオニアザミ(アメリカ鬼薊:帰化)、セイヨウトゲアザミ(西洋棘薊:帰化)、ヤグルマアザミ(矢車薊:帰化)、タカアザミ(高薊)、エゾノキツネアザミ(蝦夷の狐薊)、エゾヤマアザミ(蝦夷山薊)、エゾアザミ(蝦夷薊)、エゾノサワアザミ(蝦夷沢薊)、チシマアザミ(千島薊)、ミヤマサワアザミ(深山沢薊)、と10種もある。

また、ドイツという名前が付いている品種もあり、原産地はドイツかと思えば、さにあらず、日本のアザミ(薊)の園芸種であり、大正時代に園芸屋が花を売り出すとき、新しさを強調するために「ドイツ」という言葉を付けたのがはじまりと言われている。

画像春先のアザミ(薊)は地面に這ったように広がり、柔らかく刺々しいと迫力もなく、食べるのに適した時期である。味に関していえば、ゆがき灰汁さえ抜けば、春を味わうことができる。お浸し以外は食べたことないけど、十分満足できる味である。

併し、農家では放牧地の嫌われ者である。棘がいやなのか牛も見向きはせず、秋には枯れた状態で多く残り、草地が更新を訴えているようにも感ずる。翌年には、種子は十分に飛散しているため倍増し、更に憎まれることになる。牛は春先に食べると美味しいことを知らないらしい。

画像「アザミ(薊)嬢のララバイ」では、春はナノハナ(菜の花)、秋にはキキョウ(桔梗)、そしてあたしはいつも夜咲くアザミ(薊)………と少し暗いけど色っぽく。更に「アザミ(薊)の歌」でも、思い出だけのあなたゆえ、遠くで倖せ祈りましょう、あたしは酒場の恋あざみ………、と控えめにやさぐれている。日本では女性の優しさと愁いはアザミ(薊)的人生として表現されているようだ。

アザミ(薊)は、外国では結構活躍していて、スコットランドにはこのような伝説がある。
その昔、スコットランドにヴァイキングが侵攻し、斥候兵が城壁近くに忍び込んだとき、アザミ(薊)の棘が足に刺さり声を上げたところをスコットランド兵が見つけた。捕えられ尋問し敵の作戦計画を知りヴァイキングを撃退し勝利したと言われている。以後、シスル(アザミ:薊)はスコットランドの国花となっている。それにしても刺さって動けなるほどの棘とは強烈である。

アザミ(薊)の花言葉は「触れないで」。英訳すると「Don't touch me」だが、色っぽくないので「Live me alone」ではどうか。

ポストカード
画像



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