キクイモ (菊 芋)

背が高くて黄色の花のキクイモ(菊芋)が咲き出している。

草の背丈は1~1.5mくらいもあって、先のとがった大きめの葉が沢山生えている。

長く伸びた濃い黒紫色のしっかりした茎の先端に、小さいヒマワリ(向日葵)のような花を咲かせていた。

画像キクイモ(菊芋)の名前の由来は、花がキク(菊)に似ており、根がイモ(芋)のような塊を作り、食用や家畜飼料となることから来ている。別名はカライモ(唐薯)やハッショウイモ(八升芋)、アメリカイモ(亜米利加芋)、ブタイモ(豚芋)とも呼ばれ、英名では「Jerusalem artichoke」という。

きく科ヒマワリ属の多年草で、学名は「Helianthus tuberosus」である。属名の「Helianthus(ヘリアンサス)は、ギリシャ語の「helios(太陽)とanthos(花)」が語源で「太陽の花」の意味にちなみ、種名の「tuberosus」は「塊茎のある、塊茎状の」を意味している。

画像北アメリカ北部から北東部が原産で、日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来した。 栽培されているもの以外に、第二次世界大戦中に加工用や食用として栽培されたものが野生化したものもある。

盛夏から晩夏にかけて、茎は真っ直ぐに立ち150~300cmと大きくなり、背高ノッポになる。茎の太さは直径3cmほどにもなる。ざらついており、根元の下の部分には粗毛ある。

画像葉は深緑色で、中央より付け根寄りが最も幅が広い卵形をしており、茎の頂上の部分は、節ごとに1枚ずつ方向を異にして互い違いに生える互生、根元あたりの下の部分は茎に対して2枚ずつ向かい合って対になってつく対生をしている。葉の基の部分は、広い楔形で次第に狭まって葉柄に流れ狭い種子についた薄くて風を受けて飛ぶのに役立つ部分の翼となる。葉脈は3行脈状で1対が目立つ。茎や葉に小さな刺がある。

開花時期は8月頃から10月頃。名前とうらはらに美しい花で、鮮やかなキク(菊)、或るいは、ヒマワリ(向日葵)に似た黄色の舌状花が、10~20枚つき中央に半球の形をした筒状花が集まった頭花を沢山つける。花びらの先端は3ツに裂けている。

画像キクイモ(菊芋)は地下の塊茎部分は食べることが出来る。イモ(芋)の形はショウガ(生姜)に似て、表面には凸凹がある。水分が多く、味は淡白である。サクサクした歯ざわりが菊芋特徴である。皮は紫を帯びた茶色で、中は白い。塊茎を食用や飼料にするほか、果糖の原料とされる。料理法としては漬け物にするほか、牛乳で煮たり、バター焼き、フライ、スープ、味噌漬け、煮物などにして食べる。そのほかに、飼料やアルコールの原料にもなる。

主成分は食物繊維と消化率の良くないといわれている、炭水化物の一種イヌリンを含み、通常の芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれない。イヌリンは消化によってキクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となるため、健康食品として顆粒やお茶として加工され市販されている。

画像キクイモ(菊芋)には、戦後の食料難時代の思い出がある。当時は家は空襲で焼かれ仮に立てた家に住んでいて、キクイモ(菊芋)は、裏の畑のヘリや藪に植えてあったというよりも、多年草なので勝手に生えてくる。畑を荒らすほど生命力旺盛な帰化植物なのだ。いうなれば、救荒作物でもあったのだ。

このキクイモ(菊芋)、母が自家用味噌樽に一緒に小袋に入れ漬け込んで、おかずにしていた。すごく塩ょっぱい味だったのを覚えている。子供のころの懐かしい思い出である。その母も95歳で他界した。

花言葉は陰徳、美徳である。

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