ギンバイソウ (銀梅草)

ギンバイソウ(銀梅草)に出会えた。と、いってもこの時期少し山に入ると何処ででも見かける花である。

花びらや蕊が透き通るほどの白さで、脇役のうっすらとした装飾花のピンクが登山の途中見かけた時は、暑さも和らいで一瞬だけだが、爽やかな風を感じた。

画像蕾の時は団子状態で余り可愛くは感じないが、開花した両性花は梅の花に似て可憐で豪華である。その花のまわりを装飾花がお洒落に彩る。葉は先の部分が割れていてまるでじゃんけんのチョキを思わせる。その部分を除けばアジサイ(紫陽花)の葉に良く似ていて花の無い時期でも見分けがつく。

ギンバイソウ(銀梅草)の名前は、5弁の花びらの白を銀色に、形を梅に見立てたことの由来している。

画像ゆきのした科ギンバイソウ属の多年草で、学名は「Deinanthe bifida」である。属名の「Deinanthe」は、ギリシャ語の 「deinos(異常な)と「anthos(花)」 が語源で、「不思議な花」にちなみ、種名の「bifidus」は「2中裂の」を意味している。

日本が原産で本州の関東地方以西や四国、九州に分布しており、山地の林床、渓谷林などの湿り気のあるところに自生し群落している。

ギンバイソウ(銀梅草)は、一目見てアジサイ(紫陽花)に似たところがあるが、アジサイ科ではなく、ユキノシタ科で草丈40~80cm程度になる。茎は真っ直ぐに直立している。地下茎にある液を糊にすることがある。

画像葉は茎の各節から2枚ずつ向き合って出ている対生をしており、長さ10~20cmで、葉の中央より先端寄りが最も幅が広い倒卵形である。形に特徴があって、先端がVサインにように2ツに裂けた変わった葉を持つ葉の変異はかなりあると見えて、葉先が2ツに裂けないものや、大きく浅く裂けるものなどが普通にみられる。縁に鋭い鋸の歯のようなギザギザが斜め前方を向いて揃っている鋸歯がある。

画像開花時期は7月~8月ごろで、茎の先に球状をした淡紅色の蕾のようなものをつけるが、これは花序を包んでいる苞で、葉の変形したものである。

この苞の中から梅の花に似た10~20個の両性花(1ツの花に雌蕊、雄蕊が両方あるもの)と、花びらが退化した3枚の花びらのように見える萼片を持った装飾花(花弁が大きく発達した花のことで、小さい両性花を囲むように存在し、昆虫の誘引のためと言われている)をつける。咲き始めと開花後では随分違った印象を受ける。両性花は白色または淡紅色で花径は約2cmである。

画像ヤマアジサイ(山紫陽花)かのようにも見えるが、見間違えるのも道理で、れっきとしたアジサイ(紫陽花)の仲間である。

近頃は、四輪駆動車で狭い山道に分け入る人たちが増え、道沿いの植物が重い車体で踏みつぶされているのがよくみかけられる。道の周辺の植物もまた山を維持する大切な要因であることを考え、山には歩いて入るようにしたいものである。

帰化植物のような旺盛な生命力を持っているものと違って、これら植物は一度打撃を受けると回復がなかなか難しいのである。

花言葉は純白の花にふさわしく平和、愛のささやきである。

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