ミズヒキ (水 引)

武蔵野の面影を残す公園の雑木林の片隅で、ミズヒキ(水引)が咲いていた。

雑木林に入るとあちこちで見られるミズヒキ(水引)だが、薄暗い所で藪蚊が多く挿されて痒いし、花は小さいしで、気合いを入れて撮った。

また、花が小さいのでマクロズームにクローズアップを装着して撮ってみたが、風に揺れるので、茎と花にピントを合わすのに苦労した。

画像ミズヒキ(水引)の名前の由来は、この長い花穂を祝儀封筒や進物にかける紅白の水引に喩えたとえたものといわれている。

ミズヒキ(水引)の起源は、古くは「鼎(かなえ)」と呼ぶそうである。現在でも水引に関係のある地名や会社などの名前には、「鼎」の字が使われているのはその名残りだそうだ。日本では小野妹子が隋から帰国した際に、同行した答礼使が持参した貢ぎ物に結ばれていた紅白の麻紐にあり、そこから宮廷への献上品には紅白の麻紐で結ぶ習慣が生まれ、室町時代に麻紐の代わりに紙縒りに糊水を引いたミズヒキ(水引)になったといわれる。

「ミズヒキ(水引)」の語源は、平安時代以降の呼称で(それ以前は「くれない」と呼ばれていた)、麻紐から紙縒りになったのが室町時代以降であるから、紙縒りに糊水を引いたことから「ミズヒキ(水引)」になったとは考えられず、着色水にひたして引きながら染めたことに由来し、染めたものは紙縒りではなく麻紐のことと考えられる。

茶花の定番なのだそうで、いかにも日本文化の象徴の1ツと思われる上品さが漂っている。

画像たで科タデ属の多年草で、学名は「Polygonum filiforme」である。属名の「Polygonum(ポリゴナム)は、ギリシャ語の「polys(多い)」と「gonu(節)」が語源で、「茎の節がふくらんで関節のように見える」ことに由来する。種名の「filiforme」は「糸状の」を意味している。

原産地はインドや中国、朝鮮半島、日本であり、日本の全土に分布し、山野の林内などに自生している。草丈は50~80cmくらい。伏した粗い毛が沢山生えている。

茎葉は、長さ5~15cmくらいの卵の形をしている。先の方は尖り気味で質は薄いが、表にも裏にも多く毛が生えていてフサフサしている。しばしば、葉の中央付近にはV字型の茶褐色の模様が入ることがある。たで科の植物にはよく見られる模様である。葉の付け根のあたりの茎には、褐色の薄い膜のような「葉鞘」があり、この部分は筒状で粗い毛が多く生えている。

より大型で毛が少なく葉の先が尾状にとがるタイプは、「シンミズヒキ(新水引)」という別種にされているようである。

画像開花時期は8月~10月頃。細長い穂状の花序に、ごく小さな花をポツポツポツッとつける。花序の長さは30cm前後。直径4mmくらいの小さい花は、花序にダイレクトについているように見えるが、一応、短い花柄がある。花柄は途中でほぼ垂直に折れ曲がって花は横向きに開いている。

花被は4ツに裂けており、1ツ1ツの花被片は卵形で長さは2mmくらいである。普通は上の3つの花被片は赤く下の1枚が白っぽい。それによって、花序を上から見ると赤く、下から見ると白く見えることから、紅白の水引にたとえて、名前は「ミズヒキ(水引)」という。

その小さな花の中に雄蕊は5本、雌蕊の花柱は2本ある。果実は、褐色で光沢があり、花被に包まれて状態になっている。更に残った2本の花柱の先は、鈎状に曲がっている。昆虫の触覚のような舌のような形状である。ミズヒキの果実は、この鈎状になった部分で動物の体などにくっつく、いわゆる「ひっつき虫」の1ツである。

画像水引とは何だろうと調べてみた。
水引とは、贈り物の包み紙などにかける和紙でできた紐のようなもので、 こより(細く切った紙をよったもの)に糊をひき、乾かして固めたものである。贈答品や封筒に付けられる飾り紐のことで、その形や色により様々な使い分けを行う。もしくは、飾り紐などに使われる紐。また飾り紐としてだけでなく、鶴や船などの置物や髪飾りとしても使用される。

その起原は、室町時代の日明貿易において、明からの輸入品の箱全てに赤と白の縄が縛り付けられていた。この縄は明側が輸出用の品を他と区別するために使用していたに過ぎなかったが、日本側がこの縄を贈答に使用する習慣と誤解し、以後の日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになった。

画像昔から和紙作りが盛んである長野県飯田市において、江戸時代に製造法を藩主が武士に習わせたのが始まりともいわれている。江戸時代、丈夫で水にも強い飯田台帳紙を活用した元結製造が始まった。 明治維新の断髪令により、元結の消費量は少なくなったが、元結 に改良を加え、光沢のある丈夫な水引を作り出した。

1916(大正5)年に、石川県金沢市の津田左右吉氏(津田水引折型創始者)が、平面的だった水引結びから、立体的な鶴亀や松竹梅などの細工を考案した。それが結納や金封に飾るようになり一般的に認知されるようになった。昭和時代になると、水引の結び方もさまざまな結び方が開発され金封、結納品、水引細工の生産が増え、現在では全国の70%の水引の生産高となっている。

現在では、封筒に付ける飾り紐や贈答品に添える置物として実用品であったが、趣味として作成する人もいる。 また、元結もまた水引の重要な素材のひとつとして、現在の相撲の髷(まげ)に使用されている。

花言葉は祝い事、心遣いである。

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