タマスダレ (玉 簾)

タマスダレ(玉簾)は、夏の終わりの花だ。この花を見るとアーもう夏も終わりが来たのだなと思う。

咲き揃うと辺り一面真っ白になる。限りなく雑草に近いと思うが、よく見ると凛として白がとても綺麗な花だ。

何処にでも咲いているのを見たら、つい撮りたくなってしまう。

画像タマスダレ(玉簾)は名前は、花をタマ(玉)に、並んだ細長いヒモのような葉をスダレ(簾)に見立てことに由来する。レインリリー(Rain lily)とも呼ばれ、雨後の翌日には花を咲かせる。また、学名そのままに「ゼフィランサス・カンディダ(Zephyranthus candida)」と呼ばれている。

ひがんばな科ゼフィランサス属の半耐寒性常緑多年草(球根植物)。学名は「Zephyranthus candida(ゼフィランサス・カンディダ)」であるが、 属名の「Zephyranthes(ゼフィランサス)」は、ギリシャ語の「zephyros(西、西風)」と「anthos(花)」が語源で、西インド諸島が原産地であることからにちなみ、種名の「candida」は「純白の、輝きのある」を意味している。

中央・南アメリカ(ブラジル、ペルーなど)が原産。日本へは明治初期に渡来し、耐寒性が強く丈夫なので、公園の花壇や園路の縁取り、塀やフェンス沿い、庭先などに自生しているのを見ることができる。

画像長さ30cmほどのネギ(葱)のように細長い線形で3枚~6枚が、束になって付いている「束生」。ちょっと分厚くて濃い緑色。全体に無毛である。

草丈は10~20cmほどになり、肉厚の細長い葉を1球から多数出し、葉株の中から花茎を次々に伸ばして先端に花径4~5cmの白色の6弁花を上向き咲かせる。 ずらーっと並んで咲いていると壮観。開花時期は8月上旬~10月中旬である。

ゼフィランサス属には、アメリカを中心とする西半球の温暖地方に71種ほどが分布する。耐寒性種と半耐寒性種とがある。有皮鱗茎をもつ小球根で、線状または扁平な皮紐状の葉を根生し、春咲きと夏咲きがある。花色は白、乳白、桃、淡紅、赤黄銅色などがある。

画像秋頃に咲くよく似た黄色い花があるが、それは玉簾ではなく、「キバナタマスダレ(黄花玉簾)でステルンベルギア(Sternbergia)」と呼ぶ。

花色により呼び方が異なる。白花は、タマスダレ(玉簾)、または、ゼフィランサス・カンディダ(Zephyranthus candida)と呼ばれる。桃色の花は、サフランモドキ(さふらん擬き)やレインリリー(Rain lily)と呼ばれるゼフィランサス・グランディフローラ(Zephyranthus grandiflora)や、ゼフィランサス・カリターナと呼ばれるものである。背が低く花数が少ないので多数株を、鉢植えやグランドカバーに用いる。

画像話が変わりタマスダレ(玉簾)というと、日本の大道芸の1ツである南京玉簾を思い出す。日光江戸村で見たり、よくテレビの時代劇などのお祭りや縁日の場面にでてくる。歴史のある芸で伝統芸能であるともいえる。1人の演者が長さ20~30数cmの竹製の小型の簾を持ち、唄にあわせて踊りながら簾を変化させて釣竿、橋、しだれ柳、旗などに見立てる。演者が持つ簾の名称でもある。

芸人が「アァ、さて、さて、さてさてさてさて、さては南京玉簾。」の威勢良い掛け声とともに玉簾をおもむろに取り出し、「ちょいとひねれば、ちょいと、ひねれば、日米国旗に早変わり。日米国旗をちょいと伸ばせば、…」といった風に、簾の形状を次々と変えて見せる。

現在町で見かけることはほとんどなく、イベントなどで演じられることが多い。イベントで行われる場合には、数人が並んで同じ技を見せることもある。

画像発祥は富山県で、同県の民謡こきりこ節に用いられるささらが原型といわれている。「玉簾」は伊勢物語の短歌にもでてくる言葉ではあるが、一般的な簾と同様に目かくしや日光遮断のために屋内で用いる家具のことであった。

玉簾を使った「南京玉簾」という大道芸が現れたのは江戸時代になってからである。名前から南京発祥だと勘違いされやすいが、日本発祥である。本来は「南京無双玉簾」と称されており、「南京にもない玉簾」という意味で付けられたといわれている。 大国明の大都市であった南京の名をつけることで、簾の希少性を強調し芸の価値を高める意図があったと思われる。

花言葉は汚れなき愛、潔白な愛、期待などである。

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