ヤブマメ (藪 豆)

公園の雑木林で、ヤブマメ(藪豆)が雑草に蔓をからみ花をつけていた。

ヤブマメ(藪豆)は、日当たりのよい道ばたの草むらにもよく見られるが、何となく、花の色があせて見える。やはり、名の通り、薄暗い藪の方が花が生き生きとしているようだ。

この植物は、地下に閉鎖花をつけるという変わった性質をもっているそうだが、まだ見たことがない。

画像ヤブマメ(藪豆)。名前は林の縁や藪などに生えることからに由来する。種子の色が銀色だから別名をギンマメ(銀豆)とも呼んでいる。

まめ科ヤブマメ属で蔓性1年草で、学名は「Amphicarpaea edgeworthii var japonica」である。属名の「Amphicarpaea」は、「amphi(双方の)」と「carpos(果実)」が語源で、「2種類の果実を有すること」にちなみ、種名の「Edgeworthii」は、「19世紀のイギリスの植物学者M.P..エドゲウォース博士の名前」で、小名の「japonica」は「日本の」を意味している。

画像日本が原産地で、日本は北海道から九州、また中国、朝鮮に分布しており、林の縁や草原などで他の草木に絡まって伸びて自生している。

茎は細い蔓のようになっていて、細長く伸びて針金のような状態で、左巻きに物に巻きつき1m以上伸びて、葉柄や花軸とともに下向きに毛が生えている。葉は茎の節ごとに1枚ずつ方向を異にして互い違いの生えている互生に付き、長柄があり3ツのクズ(葛)の葉を、小さくいたような葉が、1ツの葉になっている3出複葉で、葉質は薄く小葉は中央より付け根寄りが最も幅が広い卵形をしており、長さ3~6cm、幅は3~4cmで、ギザギザのまったく切れこみがない全縁、先は鈍頭である。

画像開花時期は9~10月ごろ、葉の腋からフジ(藤)、ギボラシ(ぎぼらし)などのように細長い花軸に花柄のある花を多数つけ、下部の花から順に上へ開いていく総状花序を出し、長さ1.5~2cmの淡紫色の蝶の形をしたような花を数個つける。

立ち上がった花びらの旗弁が紫色で、ひらひらの蝶の羽のような花びらの翼弁と、船の竜骨に似た花びらの竜骨弁は白っぽい。萼は5ツ裂けており毛がある。

花の咲いた後は、長さ2~3センチの扁平な豆果をつける。種子は普通は3~5個。熟すと黒紫色になる実を付ける。

画像また、ヤブマメ(藪豆)は地中には花を開かず蕾だけの状態で終わる花で、自家受精をして結実する花びらの無い閉鎖花があり、ラッカセイ(落花生)のように土に潜って結実をする。それからできる暗紫色の丸い豆果は食べられるそうだ。地上部の種子は有性生殖、地下の種子は単為生殖である。

画像10~11月ころに地中の豆果を掘り取り、熱湯で茹でて味付けをして食べる。味はソラマメ(空豆)に似てなかなかの美味しいとか聞く。また、秋に場所を覚えておいて、春に堀り上げた方が甘さがあるそうだ。

花言葉は二股ということである。

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