タイワンホトトギス (台湾杜鵑草)

タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)が、小さく地味にひっそりと咲いていた。

よく見かけるホトトギス(杜鵙草)の色は濃く、姿形もグロテスクと見比べて、幾分小振りで細く尖っていて、色もちょっと違って淡い。

花は茎の頂部に枝分かれして、昔の燭台に火が灯されたように咲いている。

遠くから見ると怪しげなオーラは全く感じない。近くに寄って見るとやはり毒々しさは全開だ。やはり面白い姿をしている。

画像タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)。名前の由来は、台湾が原産であり、かっこう目カッコウ科に分類される鳥の一種で、特徴的な鳴き声とウグイス(鶯)などに托卵する習性で知られているホトトギス(不如帰)の羽毛の斑点と花の模様が似ているために、花にもタイワンホトトギス(台湾杜鵑草)という名前がつけられた。

ゆり科ホトトギス属の多年草で、学名は「Tricyrtis formosana」である。属名の「Tricyrtis(トリキルティス)は、ギリシャ語の「treis(3)と「kyrtos(曲)」が語源で、「3枚の外花被」というところの基部が袋状に曲がって3個の小さな距(管状の突出部)を作ることによる」にちなみ、種名の「formosana」は台湾の英語名で、forma (形)というラテン語から、formosus(形のよい、美しい)というラテン語を意味している。

ホトトギス(杜鵑草)は、葉の表面に油のしみのような黒い斑点があることから中国では油点草という。ホトトギス属は東アジアに約20種分布し、日本にはそのうち約10種が自生している。


画像原産地は台湾、沖縄(西表島)で、今では園芸品種として販売されたり、山野の半日陰地で野生化したりしているのを見ることができる。芸上栽培されているのは、このタイワンホトトギス(台湾杜鵙草)かその交雑種が多い。

草丈は高さ30~50cm。地上の茎も地下の茎もよく枝分かれしていおり、褐色の毛が密生している。葉は節ごとに1枚ずつ方向を異にして互い違いに生えている互生で、基の部分は茎を抱いている。葉は完全な平行脈でなく、葉脈は基の部分から分かれず途中から出ている。披針形を逆さにした形で、中央より上が1番広い倒被針形で、細く長さ10~20cm、茎、葉ともに粗い毛がある。


画像開花時期は9~11月ごろ、日本の本州を中心に自生するホトトギス(杜鵙草)と似ているが、タイワンホトトギキス(台湾杜鵙草)は、葉の脇の葉腋から茎を伸ばし、やや小型の花が茎の頂部に枝分かれして1個~2個つく。花が開く前の蕾のときはよく分からないが、バナナの皮をむくように、花が開くと花びら(花被片)は斜め上向きに開いて、内側に紫紅色に白紫色の斑点が沢山あり驚かされる。これは、この仲間に大体共通する特徴である。

種子は熟すると下部から裂けて、種子が散布される果実の蒴果である。


画像ほかにも色々と種類があり、黄色い花を咲かせるものもあるが、このホトトギス(杜鵙草)とよく似ている日本の野生種は、「ヤマジノホトトギス(山路杜鵙草)」と「ヤマホトトギス(山杜鵙草)」ではないだろうか。よく似てはいるが、この3種類は花が咲いていれば、比較的簡単に見分けることができる。


画像日本の野生そこで、花びらに見える部分(花被片)に注目する。バナナの皮を剥いたときのように花被片が垂れ下がっていたら(反り返っていたら)、「ヤマホトトギス(山杜鵙草」である。花被片が水平だったら、「ヤマジノホトトギス(山路杜鵙草)」。花被片が斜め上を向いていたら、「ホトトギス(杜鵙草)」である。

ちなみにホトトギス(杜鵙草)は、茶花でよくお茶席にも見かける奥床しい花だが、花言葉は、「永遠にあなたのもの」と艶やかさが一杯である。


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