クサアジサイ (草紫陽花)

奥多摩の遊歩道にクサアジサイ(草紫陽花)が咲いていた。名前どおり、花はアジサイ(紫陽花)に似ていて山野草である。

アジサイ(紫陽花)に比べて装飾花が少なく、中の花がしっかりして花らしい。併し、これもアジサイ(紫陽花)もゆきのした科だそうであるが、何れもユキノシタ(雪の下)には似ていない。

でも花は こんなに綺麗である。一般のアジサイ(紫陽花)に比べて問題にならないぐらい全体に小さいが、とっても可愛い。

画像クサアジサイ(草紫陽花)の名前は、アジサイ(紫陽花)のような花が咲いて、草であることに由来している。

ゆきのした科クサアジサイ属の多年草で、学名は「Cardiandra alternifolia」である。属名の「Cardiandra」は、「cardia(心臓)」と「andron(雄蘂)」の合成語で、「心臓形の雄蕊の意味」にちなみ、幕末のオランダ医師シーボルトが作った新属クサアジサイ属の特徴を意味するという。種名の「alternifolia」は「互生の葉」の意味している。

画像日本の固有品種で、関東地方以西、四国、九州に分布し、山地の暖帯林内ややや湿った林内に自生している。

地中にある茎は木質(茎が丈夫で堅く、その性質が樹木に類する植物)で、毎年1年生の地上茎を数本真っ直ぐに直立して、草丈は20~60cmくらいまでになり、普通は枝分かれはしていない。全体に白色の粗い毛を疎らに生じている。

画像アジアイ(紫陽花)の葉は、茎の各節から2枚ずつ向き合って生えている対生であり、クサアジサイ(草紫陽花)の葉は、茎の節ごとに1枚ずつ方向を異にして互い違いに生えている互生である。

葉身は細長く両端が尖り、中央より下が1番幅が広い広披針形で長さは10~20cm、幅は3~6cm。先端が尾状に鋭く尖り、縁に鋸の歯のような「ギザギザ」が斜め前方を向いて揃っている鋸歯がある。両面には白い細かい毛がはえている。

画像開花時期は夏の7月から初秋の10月ごろ、茎の頂きに小さな花が集まった散房花序(無限花序。主軸より出る側生の花柄の上面が一様に平坦をなすか、或いは多少凸面をなすもの)を出し多数の両性花と縁に装飾花(中性)をつける。花の色は淡紅紫色、紅白色または白色である。1ツの花に雄蕊と雌蕊を持つ両性花の萼が4~5個、花びらは5枚、雄蕊は約20本と多数で、また雌しべの花柱は3ツある。両性花は花径は5~7mmくらい。

散房花序のまわりに3枚の萼片が大きくなった装飾花(花びらが大きく発達した花のことで、小さい両性花を囲むように存在し、昆虫の誘引のためといわれている。また、1ツの花の中の雄蕊と雌蕊が退化してしまい実をつけない花のこと)があり、花びらの中央より付け根寄りが最も幅が広い広卵形で先が尖っている。萼片の長さは7~18mmくらい。生育地によって変異がある。

画像クサアジサイ(草紫陽花)は、たまに出会う野草の1ツである。林の中にひっそりと生きているといういう感じを受ける草である。草姿も枝分かれせず控えめに1本の花枝を立てて白い花を咲かせている。淡桃色の花もあるというがまだ出会ったことはない。
 
アジサイ(紫陽花)同様に、花の時期が過ぎても花に見える装飾花が秋まで残っていてそれなりの美しさがある。

花言葉は移り気である。

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