コスモス (Cosmos)

薄桃色の花びらのコスモス(Cosmos)が咲いていた。

この花を見ると何だかホットさせて、心を豊かにしてくれる。公園に来ていた見知らぬ人も「綺麗だね」と言葉を交わす光景が、あちらこちらで聞こえる。人との会話を和やかな雰囲気を醸し出してくれる。

その存在は、人と人の心を結び調和してくれるから「コスモス(Cosmos)」という名がついたのかも知れない。可憐で、優しいコスモス(Cosmos)の花は見る人の心を、調和させ、フラットにしてくれる。

画像コスモス(Cosmos)の語源は、ギリシャ語の秩序、飾り、美しいという意味の 「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。このことから、星が綺麗に揃う宇宙のことを、「Cosmos(コスモス」)と呼び、また、花びらが整然と並ぶこの花もコスモス(Cosmos)と呼ぶようになった。和名の「秋桜(コスモス)」の漢名は、おもに秋に咲き、花弁の形が桜に似ているところからきている。

きく科コスモス属の1年草である。学名は「Cosmos bipinnatus」であるが、 属名の「Cosmos」 は、ギリシャ語で「飾り」にちなみ、種名の「bipinnatus」は「2回羽状の、再羽状の」を意味している。

画像原産地はメキシコ中央高原だそうで、標高2,400~2,700mに根をはっていた。ヨーロッパへは18世紀の後半に、スペインの探検隊がメキシコを調査していた時に高原で発見した花の種子を持ち帰り、植物学者のホセ カバニレス神父に届けた。神父はそれを栽培し、「コスモス ビピンナトス(Cosmos bipinnatus)(細かく切れ込んだ葉を持つ美しい花)」と名付けて発表したが、同じ時期にメキシコから伝えられたダリア(Dahlia)に人気が集まり、当時は余り栽培されなかった。

コスモス(Cosmos)を日本に最初に伝えたのは、明治12(1876)年に、西洋彫刻を最初に伝えた東京美術学校(現東京芸大)の彫刻の教授としてイタリアから来日したラグーザ(Ragusa)講師だといわれている。また、渡来した当時は「あきざくら(秋桜)」と呼ばれていた。

画像日当たりと水はけが良ければ、やせた土地でもよく生育する。景観植物としての利用例が多く、河原や休耕田、スキー場などに植えられたコスモス(Cosmos)の花畑が観光資源として活用されている。

コスモス(Cosmos)は他の植物に比べて葉がすごく細い。同じキク科のキク(菊)と比較しても一目瞭然。そのため、コスモス(Cosmos)は風の影響を受けにくく台風が来ても倒れない。そこで実際に、同じ強さの風を当て、何処まで動くかを実験したところ、キク(菊)が8m12cmも飛ばされたのに対して、コスモス(Cosmos)は僅かに3m94cm。確かに、葉の細いコスモス(Cosmos)の方が風に飛ばされにくかったのである。更に、葉1枚の表面積が小さいコスモス(Cosmos)は、水分が蒸発していく気孔の数が少なく、乾燥にも強い。併し、何故コスモス(Cosmos)の葉は、そんなに風や乾燥に強い作りになっているのだろうか。原産地は中南米のメキシコ。山脈に挟まれるた平均標高1,700mの高原で、メキシコ湾側から吹く風速10mの乾燥した強風にさらされる土地であった。つまり、コスモス(Cosmos)は葉を細く小さくすることで、原産地メキシコの乾燥と強風から身を守っていたのである。

何と、日本には世界一大きなコスモス(Cosmos)が咲いている。その高さ、3m48cm。花も通常の大きさの1.5cmで、直径12cmという驚くべきサイズ。実は、ギネスブックにも掲載されているそうだ。

画像コスモス(cosmos)の花を見てみると、一般的なコスモス(cosmos)の花びらの数は全部で8枚。ちなみに春に咲くサクラ(桜)の花びらは5枚である。更に特徴的なのは、花びらの先に鋸の歯のようなギザギザの切れ込みがあること。そして、花の中央には黄色い粒々が集まった部分がある。併し、この花の中央にある黄色い粒々は、一体何なのか。この小さな黄色い粒々の1つ1つこそがコスモス(Cosmos)の花である。

この花は「筒状花」といい、ちゃんと5枚の花びらや雌蕊、雄蕊を持っていて、受粉が出来るようになっている。一方、ピンク色をした花びらと思っていた部分も、実は「舌状花」という雌蕊や雄蕊がない花である。この舌状花は、もともと筒状花だったものが、大きく伸びてピンク色に進化したものなのだそうだ。筒状花の5枚の花びらが進化した名残りで、コスモス(Cosmos)の舌状花には、切れ込みがあるのである。一つの大きな花に見えるコスモス(Cosmos)は、たくさんの花が集まってできた「頭状花序」と呼ばれるものだった。

コスモス(cosmos)の花は、多くの小さな花(筒状花と舌状花)が集まったものだった。更にピンクの色の舌状花は、生き残るための虫に対するアピールだった。

画像コスモス(cosmos)に関わる伝説 「花言葉 少女の純潔」
ヨーロッパの小高い丘の上に可憐で、心優しい少女と病弱な父と2人で暮らしていた。その丘から続く小さな杜に木こりの青年ヨッシーミの小屋があった。2人は時々、丘に並んで青い空を見つめながら語り合うだった。
一方、丘を下った賑やかな街には、男らしい肉体に自信を持つ傲慢な猟師のガストンが暮らしていた。自分に心動かさぬ女性はいないと勘違いしたガストンは、或る日、少女の父が亡くなったのをいいことに無理に結婚を迫ってきた。

少女は身を守るため、一瞬にして可憐なピンクの花に、それをかばったヨッシーミも凛とした白い花に姿を変え、少女を守り続けた。丘には、白やピンクの花が一面に咲き乱れ、秋風の中、ただ1人ガストンが残された。
2人は互いに姿をコスモス(cosmos)に変え、純潔を守りぬいたのである………。

コスモス(Cosmos)はギリシャ語で美しいを意味するが、ピタゴラスが宇宙を指す言葉として初めて使用したという。今日ではコスモス(Cosmos)はカオス(混沌)の反対の言葉として、秩序、調和、そして宇宙を意味する。花びらのイメージ(整然と調和が取れている)から菊科の花の名前にもなり、花言葉は乙女の真心、赤い花は愛情、白い花は純潔、優美だそうである。なるほど、イメージにぴったりである。

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