アレチウリ (荒れ地瓜)

アレチウリ(荒れ地瓜)は、煮ても焼いても食べられない雑草である。

驚異的な繁殖力で話題になるが、ますます、とある公園の園路途中の垣根越しで自生範囲を広げている。

花の大きさは3mm弱と小さいので、マクロレンズにクローズアップレンズを装着して、藪蚊の刺されながら痒いのを我慢しながら撮った。

画像アレチウリ(荒れ地瓜)の名前は、各地の荒れ地や河原などで群落になって生えているからに由来する。1952(昭和27)年に静岡県清水港で、アメリカやカナダからの輸入大豆に種子が混入しているのが確認されたのが最初とされている。旺盛な繁殖力で大きな問題となっている植物である。

うり科アレチウリ属の1年草で、学名は「Sicyos angulatus」である。属名の「Sicyos」は色々と調べてみたが分からなかった。種名の「angulatus」は「稜のある、角張った」を意味している。

画像北アメリカ原産の蔓性帰化植物で、豆腐豆の流通経路に沿って分布を広げ、青森県以南の日本各地で広がりつつある。近年では各地の放棄畑や河原、湖岸、荒れ地などに群生して広い草藪を作っているのをみることが出来る。

鋭い棘が有るため果実そのままを食べる鳥はいないが、地面にこぼれ落ちた種子は野鳥が食べ、その糞に混じり周辺部や山間部にも広がっている。河川敷では特に増水に伴い上流から下流に分布している。窒素を吸収する能力が高いので、窒素の除去貢献する可能性があるが、駆除が実施されているという嫌われものらしい。

蔓状の茎は数mまで伸びて、著しくざらつき粗い毛が密生している。葉の脇から出る巻き髭でほかのものに絡みついて、大きめの葉で背の低い植物の上を覆いつくすような状態になる。葉は幅の広い円心形で、浅く3ツまたは5ツ~7ツに裂けている。表面はザラザラして長めの葉柄には粗い毛がある。

画像開花時期は8月~9月ごろ。葉の腋(葉腋)から花序が出て、淡い黄白色の花が咲く。雌花と雄花があるが、同じ個体に両方つく雌雄同株である。但し、同じ個体にはつくが、雄花と雌花は別々の花序につく。雄の花序の方は長さ10~15cmほどまで伸びて、まばらに雄花がつく。雄の花序は長く伸びて葉よりも上に見える。雌の花序は長さは短く、雌花は葉の下、葉柄の付け根のあたりに、球状に集まってつく。長さ2cmくらいの柄の先にぶら下がるような感じである。柄の部分には腺毛がある。

花は直径1cmほど、雄花の中心には雄蕊があるが、葯と花糸がくっついて丸っこい塊になっている。雌花の雌蕊の柱頭は3ツである。

白い花は雄花と雌花があり、雌花は球状、雄花は球状にはならない。花が咲いた後には、表面は鋭く長く、柔らかい刺とそれより短い軟毛に覆われた白い果実がなる。そのゴツゴツした塊には、長い卵形の果実(液果)が幾つ球状に集まっている。1ツの果実にできる種子は1ツ。平べったい卵形をしている。

画像食べられるアリチウリ(荒地瓜)とは摘み草のライバルである。常に戦い続けなければならない敵なのだ。そして、このは最終兵器を用意しつつあるのである。

それは、まず花が咲くところから始まり、小さな白い花がつく。そして、出来る金平糖のようなツンツンとした、刺々とした星型の果実がつくのである。この果実についた刺は皮手袋を突き抜ける。ツンツンンした実は、まとめて落ちては、分解して、また、来年芽を出すのである。まるで、問題になっていたクラスター爆弾のようだ。

繁殖力は凄まじく、1株当たり25,000個以上の種子をつけていた例も報告されている。果実は長さ1cmほどで長くて鋭い棘が密生し、金平糖のような形にかたまって結実する。触ると痛く、棘は細くて硬くしなやかなので、ジーンズ程度の服ならば貫いて刺さったりする。実には苦さや渋みがあり、食用には適していない。

画像蔓のように巻き付きながら高木をも覆い尽くして枯死させてしまう。成長や繁殖力が強いこと、根が残ると再生することから、「まわりの固有在来種が根こそぎ駆逐されてしまう恐れがある」として、2006(平成18)年2月から駆除すべき「特定外来生物」に指定された。

多摩川流域では渡り前のツバメ(燕)のねぐらとなるヨシ(葦)原が、アレチウリ(荒れ地瓜)に侵食され減少していると聞いている。

花言葉は荒れ地に生えて繁殖力が強いことから生命力溢れるである。

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