ダリア (Dahlia)

公園に咲いていたダリア(Dahlia)である。

この花は夏をイメージする花として、元気一杯に優しい秋の陽射しを受けて咲いていて、見る人に元気を与えてくれるような気がする。夏から秋にかけて、庭先や庭園で咲くダリア(Dahlia)は、なんとも愛らしかったり、ゴージャスだったり妖艶だったりするヴァリーエーション豊かな花である。

日本では、ダリア(Dahlia)は一時期より人気が下がっているが、こんなに興味の尽きない花は、ほかにはないと思う。皆さんもダリア(Dahlia)を再認識してはいかがだろうか。

画像ダリア(Dahlia)の名は、植物の学名を確立させたスウェーデンの植物学者リンネの弟子のアンドレ ダールを記念して、スペインのカバニレス神父がつけたとされている。

では、そのアンデル ダールとはどんな人物だったのだろうか。アンデル ダールは、いわゆる「リンネの植物標本集」を編纂したボタニストである。もし、彼がいなかったら、リンネの標本は散逸していたかもしれないといういわばキーパーソンである。リンネ標本は、現在でもスエーデン自然史博物館に保存されている。

きく科ダリア属の多年草で、学名は「Dahlia pinnata」である。属名の「Dahlia」は、18世紀のスウェーデンの植物学者の「Dahl博士」の名前にちなんだ名前であり、種名の「pinnata」は「羽状の」を意味している。

画像メキシコ原産で以前からメキシコ高原地帯に自生していた。18世紀にその種子がメキシコからスペインに送られ、それをダール博士が開花させて広まった。ナポレオンの妃ジョセフィーヌがこよなく愛したといわれている。その後品種改良がすすみ、19世紀のヨーロッパで大流行した。日本には1842(天保13)年にオランダ人によってもたらされた。花の形がボタン(牡丹)に似ているため、テンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれていた。

今では観賞用として栽培されており、切り花や鉢植え、公園、庭園花壇などに植えられて、眼を楽しませてくれている。

草丈は100~150cmくらいで、茎は中空で節がある。葉は鳥の羽のように深く裂けている羽状裂葉で、茎に対して2ツずつ向かい合って対になって生えている、または、葉が各節2枚ずつ生えている対生か、茎の1ツの節に葉が3枚以上輪を描くように並んで生えている輪生をしている。

画像葉身が全裂しており、2個以上の部分に分かれている複葉は奇数枚の小葉で構成される。小葉は葉の中央より付け根寄りが最も幅が広い卵形をしており、葉縁には鋸の歯のようなギザギザが斜め前方を向いて揃つている鋸歯があって、先端の1枚以外は茎の各節から2枚ずつ向き合って生えている対生をしている。

開花時期は初夏の6月~秋の10月ごろ。大型の「ポンポン咲き」の球形のものや、花びらの先が尖ったもの、八重のもの、コラレット咲き、カクタス咲き、ボール咲き、などと称されるように、咲き方も色も様々で多彩である。大きさも大型のものから、小型のものある。

花の色は、赤白黄色など様々で何3万品種以上もあるらしい。園芸植物のなかでも突出した品種数である。変異を起こしやすい植物なので、色々な品種が作れたとのことである。 葉の色が銅色になるものなど、バリエーションが豊富で選択肢が沢山ある。

画像話は変わりダリアが好きだったジョゼフィーヌには、このような逸話がある。
ナポレオン1世の最初の皇后ジョゼフィーヌは、ダリア(Dahlia)好きで有名だった。パリ郊外のマルメゾンの邸宅の花壇にはダリア(Dahlia)やバラ(薔薇)の珍しい品種や優れた品種が沢山植えられていた。ジョゼフィーヌは花の見頃になると園遊会を催して、参加した大勢の紳士淑女達に自慢していた。ダリア(Dahlia)の花は沢山咲いていたが、誰かにダリア(Dahlia)の花が、欲しいと望まれても1輪も人手に渡すことはしなかった。

或る日、侍女の1人が1輪のダリア(Dahlia)を欲しいといったが、やはりジョゼフィーヌは断わった。侍女は悔しかったので、愛人の若いポーランド貴族にジョゼフィーヌの花壇のダリア(Dahlia)の球根を持ってきてくれるように頼んだ。このポーランド貴族は、ジョゼフィーヌ皇后の園丁ピエールに、ルイ金貨1枚を与えて100個の球根を手に入れることに成功した。そしてダリア(Dahlia)の球根は侍女の手に渡った。

侍女は手に入れた球根を育てて、自分の庭で見事なダリア(Dahlia)の花を咲かせて自慢した。その噂が耳に入ると、ジョゼフィーヌは園丁を解雇し、侍女とポーランド貴族を破門した。この出来事以来、ジョゼフィーヌはダリア(Dahlia)への興味を失ってしまったという。

画像ちなみに、ダリア(Dahlia)という命名は、ウプサラ時代からダースの友人でもあったカール ピーター ツゥーンベリによるもの。最初はフォーマルではなかったのだが、後に公式名称として使われることになる。1説によれば、ダースのアゴヒゲと花の様子が似ていたからともいわれている。

花言葉は不安定、移り気、華麗、優雅、威厳などである。

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